日々の文章

愛してもらえるたびに、この愛はいつまで続くのだろうと思う。そんな乙女の心情にも似た自意識をかかえて、もう一年になる。 まいにちあなたが星を贈ってくださるのがありがたいのに、ログインするたびに安心するのに、なにか新しいものを出さなくてはと思い…

それは君が女だからだ、だから君は何かそういった幻想にすがりつきたいと思うのだ、とあなたは言うから、わたしは圧倒的な不理解をさびしがった。 理解してもらえないことほど悲しいことはなくて、そしてこれ以上にどうしようもないこともない。愛してもらえ…

大切に育てていた芋虫がサナギになり、深い眠りから覚めて羽化したとき、私は”こんなはずじゃなかった”と思った。 私が愛していたのはぶよぶよとだらしない肉つきをした芋虫のイモ子だった。斑点のある緑色の皮膚も、カフカの小説を思わせる億劫そうな体の動…

苦手なことがいくつかあって、たとえば「それって私のことでしょうか」と聞くこと。 発言の内容、前後の雰囲気、なんとなく私のことかもしれない、でもあんな暗喩的な言いかたで指摘したりする人かしら。どうしても言いづらくて、気づいて欲しくてああいうふ…

小説のなかで使う聖書の言葉を引用しようと、wikisourceにアクセスしたら、よくよく知っている一文に遭遇した。 ヨセフは眠りからさめた後に、主の使が命じたとおりに、マリヤを妻に迎えた。しかし、子が生れるまでは、彼女を知ることはなかった。そして、そ…

ある本を読んで、「こんなものを書いてもよかったんだ」と思うことがある。そんなふうに感じたとき、わたしは自分のなかに巨大な檻が隠されていたことを知る。あまりに自由でいたように思うのに、それでも縛られていた。いつでも縛られている。気づかないう…