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ぜんぶ嘘なので気にしないでください。

ぜんぶ嘘なので気にしないでください。メインブログはこちら:meeparticle

ブログでも書くか。と思ったのでここに来ました。本当は、福岡の旅行記とか読み終えた本の感想記事とか色々宿題があるというのに、そのどれも完遂できないままでいます。なんか色々やりかけたまま死ぬのかもしれない。うそです。大げさな表現をしました。 ど…

ゆっくりと腐り始めている。あるいはずっと前にすでに”腐っていた”ことを、少しずつ知り始めている。 おもたい自由記述問題を解かされているみたいな感覚だ。この世界のすべてがぼくのものになることはない。 世界は滅びてなどいないし、きみが好きなアーテ…

一つ前の記事にも書いている通り、結構切羽詰まっている。小説が全く書けなくなってから無事7カ月が経ち、この半年の間に「書きます」と約束したものもいくつかあるんですが、そのどれにも上手く答えられないまま時が経ちました。小説ではない文章なら、日…

最近

今日もコケた。 とても地味でつまらない話をいたします。わたしはすぐにコケる。1日1回は小さくコケるし、1か月に1度は痣を作るぐらい派手にコケる。あまりによくコケるので、公衆の面前で大きく音をたててばっちーーーんとコケたところで特に傷つきもしない…

とある作品の感想に見せかけた、自分の話

チェンソーマン作者の新作短編、「ルックバック」を読んだ。 shonenjumpplus.com 久しぶりに、作品の感想に見せかけた「自分の話」をしようと思います。 とても幸運なことに、この作品の好評がTLに数多く流れてくる前に、この漫画を読むことが出来た。 まっ…

20210213

日記でも書こうかなあ。なにか言いたいことがあるの? いいや、なにも。書きかけの下書きをいくつか覗いたけれど、落とし穴のおくから自分しか知らない真っ黒の泥がこちらをみていて、底に二つ開いている穴がたぶん何かの瞳だろうと思った。目を合わせていた…

「もう小説を書けるようにはならない」と天啓を得たように思いこむ日がわたしにはあるんだけど、でもそういう日って、じゃあなにが出来るっていうの? と自分にもういちど努めて優しく聞いてみても、「なあんにも出来ない」なんて言い出す。なにもかもがゼロ…

きみもぼくも、少しずつ大人になれるといいよね。そんなの無理かな。だってもう何十年も経っちゃったもんね。それでも大人になれないんだとしたら、ぼくたちに必要なのは時間じゃなくて決意のほうだよ。決断力とバランス、あるいはバランスと決断力。ぼくた…

ヴァン・ペルトの忘れもの

恋人を閉じ込めたことがある。 箱に詰めて綺麗にパッキングして、二度と出てこれないように架空の住所をあて先にして郵送した。送り元の署名はしなかったのに、数年に一度ぐらいの頻度で恋人は帰ってくる。さすがにお互いもう交際中の認識はないから、「元」…

ほんとうは相手の気持ちなんてひとつも分からないくせに、お互いになにかを伝え合っているつもりでいる。言葉があるせいだ、と思う。記号で伝え合っている気持ちになっているから、伝わらない寂しさに出会ってしまった。 でもあるいは記号があるからこそ咀嚼…

やっぱり恋は良い。 あんまり、「恋って良いですね」という作品は書いてこなかったつもりです。あんまり「こうしたつもり」とかいう話ばかりする人間にはなりたくない。でもそういうつもりでした。愛や恋は呪いのように書いてきたつもりでした。ほんとうは人…

竜と母音

言葉なんて教えなければよかった、と今更ながらにルルエは後悔をした。喋らなければならない理由なんてなかった。彼が言葉を覚えなくてはならない理由なんてなかった。ではなぜ「あ」「い」「う」「え」「お」の母音の発声からひとつひとつ丁寧に教えてやっ…

20191216

なにかを書けたらいいな、とおもってこのブログに帰ってきました。ここはいい、まるで誰かに手紙を書くみたいにして文章を綴ることができるから。 ほんとうに愛することのできる文章を見つけたい、と思っています。甘くて飲みやすくて、色はてらてらと移り変…

20190913

2019年、眩暈が始まった。 眩暈、というもののほんとうを、わたしは今まで知らなかったんだろう。こんなにもぐるぐると頭が回転する、光が痛い、正直ヴァンパイアにでもなったかのような、頭を押さえてカーテンの後ろへ隠れたくなるようなくるしみ。自宅近く…

あるいはまだ文章が書けているのかもしれないと思うこともある。でも、そんな考えはすべて、ただの幻想で、つまらない感傷で、わたしのわがままだったんだ。と、思うほうが楽なこともある。とくに結論を出すつもりはない。とくに愛情を捧げる予定はない。た…

愛情深いあなたに手をわたす、その呼吸のしかたを覚えていて、わたしは深く息を吸いあなたにわたすぶんの酸素をうみだしている。せかいはひとつ、Roastedされたうつくしくもないあなたの顔のひふが、わたしのことを忘れてしまってからもう何年もたつ。禁じら…

最近は文章も書けない日々が続いていて、少しずつこの病状が重たくなっているような気がしています。それはわたしの仕事がいささか忙しすぎるからなのかもしれないし、環境が変わったからなのかもしれないし、冬だからなのかもしれません。雪のせいかもしれ…

「いただきます」は何故言うのか?

あれね。なんでなんでしょうね。けっこう永遠の謎だったりします。 「おはよう」とか「おやすみ」とかは分かるんですよ。コミュニケーションのきっかけというか、そういう類のものであって、人間同士の「挨拶」ですよね。でも「いただきます」ってけっこう、…

安楽死についてどう思うか。

https://peing.net/q/2946b40a-6ca3-4862-845c-db6dff82142d クリスマスに回答するようなご質問でもないかもしれませんが。(しばらく気づかず、すみません。) 元のニュースを存じ上げなかったのですが、そんなカプセルが開発されていたんですね。(カプセ…

あなたに手紙を書く気持ちになりました。生涯渡すことのない手紙だと思います。いつだったかあなたがわたしに下さった手紙の返事を、そういえばしていないことに気がついたのです。あの手紙はいつまでも保管しておきたいとおもうほど、与えられた勲章のよう…

青鹿

ぽーん。 石を飛ばす、飛んでゆく、その軽やかな曲線を見つめながら、宮部はとなりを歩く伊木の横顔を盗み見た。いつだって彼らは連れ立って歩いていたので、わざわざ今、伊木の表情を確認する必要なんてない。たいしたイベントもない七月の終わり、夏休みモ…

手記と手鏡、それから

始まりは一通の手紙だった、と記憶している。 シェヘラザードは、冷岩によって作られた机の上で、ペンを躍らせていた。彼は武人だったが、書の読み書きが珍しくも出来た。一冊一冊を繰り返し発露させる彼の、白皙の感情。ただただ歌うように熱にうかされるよ…

「魂」「なに?」 ストアは持っていた本を持ち上げて、キスの顔を見る。機嫌がいいのか、今日は青いドーランが顔中にまぶされている。「魂はどこへゆくと思う」「僕は忙しいので、そこのクマに話しかけていただけますか?」 キスはクマを持ち上げて、同じ質…

なめらかな曲線を描く書棚は、よくよく油のしみこんだ銘木イルゼナ材をまぶしい夕陽に光沢させていた。ところどころに掛けられている脚立は、細影をあしたか鶴のように伸ばしている。奥には巨大な窓でもあるのか、黄色の光が飛び込んでいた。ストアは目を細…

啓太くんがサイコロをぐしゃりと掴んだ。 じゃらじゃらと手のひらの中でしばらく転がした後、いっせいに宙へ放り出す。 ――賽は投げられた。 五つほどのサイコロが、好き好きに転がりながら、それぞれのタイミングでカタンと音を立てて停止する。面が揃ったと…

四幕第一章 - 1 -

一切の仔細を捨て置いて、分析士・キス・ディオールその人が音信を不通とし行方を完全に暗ましてから、既に三ヶ月が経とうとしていた。「本当にあの人は勝手だ」 思いがけず宙に放られたその言葉は、自分で思うよりも大きくなって響く。このままあの人にも聞…

「だれとでもどっぷり仲良くなる必要なんてありません」「君にはどっぷり愛する相手がもういるから、ということかな?」「いいえ。僕だけの話ではなくて、誰にもいつでもどこででも、誰とでも仲良くなる必要なんてないのです。そんなふうに思う」「そうか、…

愛してもらえるたびに、この愛はいつまで続くのだろうと思う。そんな乙女の心情にも似た自意識をかかえて、もう一年になる。 まいにちあなたが星を贈ってくださるのがありがたいのに、ログインするたびに安心するのに、なにか新しいものを出さなくてはと思い…

それは君が女だからだ、だから君は何かそういった幻想にすがりつきたいと思うのだ、とあなたは言うから、わたしは圧倒的な不理解をさびしがった。 理解してもらえないことほど悲しいことはなくて、そしてこれ以上にどうしようもないこともない。愛してもらえ…

わたしのことすき? って聞いたとき、あなたの答えは定められたひとつしかなくて、それ以外を答えたところでわたしは「はじまりの街」の村人のように結局おなじ質問を愚直に繰り返すだけ。ですので、答えは決まりきっている。ねぇ、わたしのことすき? 夢に…